モンゴルで理学療法士

青年海外協力隊として2014年10月~2016年10月、モンゴルに派遣。その記録です。

オープン記念式典

先週の金曜日のお昼に、予定していた心臓リハビリテーション室の新装開設記念式典のようなものが執り行われました。

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火曜日くらいからあわあわと準備していて、

前日も、「ハサミ、ハサミ」と同僚が探していました。

ここに使われていました。

 

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左から、リハビリテーション科長、医院長、JICA事務所から来ていただいたボランティア調整員。

事務所からは通訳も務めてくださったモンゴルのナショナルスタッフの方にも参列?していただきました。

 

廊下はこんな感じ。

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新しい部屋は、15番の部屋になりました。

 

部屋は、3ブースに分かれています。

着替え室

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運動負荷試験室

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運動療法室

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運動負荷試験のためには、運動前後で心電図を比較するための

印刷できる、もしくはメモリー機能付きの心電図が必要だと思いますが、

私たちの部屋には印刷できないタイプのものしかありません。

これでは、運動に関連する心筋虚血の状況や不整脈の有無や程度を測るという運動負荷試験の意味が薄れます。

 

現在は安全面と、担当医師の産休、夏休みで患者さん自体が減少していることなど色々な状態を含めて、(だと個人的に思っています)運動負荷試験は積極的に行われていません。

当院の循環器科の検査室が3階にあり、ここにはメモリータイプの心電図があり、現在はここで運動負荷試験が行われているのですが、今後はこの設備を、この部屋に移動させるかもしれないとのことです。

 

今週末から、同僚の理学療法士が2名、シンガポールへ心臓リハビリテーションを学びに行ってきます。

日本じゃなくてシンガポールか、と思いましたが、、

心臓リハビリテーションに関しては私が同僚からいつも学んでいます。

 

新しい心臓リハビリテーション室

過去に、リハ科にあったお部屋をご紹介します。

 

1.浴槽付きのシャワー室、シャワー室、サウナ室

この部屋は、中でつながっているので、全体としては1つの部屋とカウントしています。

2.地下に砂風呂

怖くて降りたことないですが、確かに地下と浴槽らしきものもあります。

3.大きな浴槽が3つほどあるお部屋

 

多分これらは、水治として利用されていたようですが、

維持に手間とコストがかかる、

患者自身も手間がかかる

利用できる人が限られるなどの理由で縮小化してきたと考えられます。

 

これは推測にすぎませんが、日本の大学病院や大きな病院でも、かつて使われたプールや浴槽が今はもう使われていない、というのはいくつか見たことがあります。

 

上記3つの部屋のうち、1だけは2015年の6月頃まで稼働していたように記憶しています。

それが、7月には、こんな状態になっていてびっくりしました。

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もともと、3つの空間に区切られていて、浴槽が4つと、洗濯機、着替えのロッカーなどがありました。

元の写真がなくて残念です。。

 

この部屋の改修を、上司から相談されました。

 

すぐに、JICA事務所の調整員さんに相談したところ、

「小さなハートプロジェクト」という、JICAボランティアを対象にした基金を紹介してもらいました。

必要書類を作成して、応募する準備をすることにしました。

しかし、通るかどうかわからないので、いくつか同時に検討してくれないか、と言われました。

 

もう一つ、大使館に「草の根協力」というプロジェクトがあり、世界中から1000万円までの資金協力が得られるものに目を付けました。

草の根を具体的に検討し始めた時にはすでに10月になっていました。

 

担当の方とメールでアポを取り、11月に具体的にお話を聞きに上司とともに大使館へ行きました。

しかし、できれば、1月に工事を終えたい、と話す病院側と、

今年中の応募はもう締め切られているので、資金協力が得られるのは4月以降になってしまうという、日本側の事情がかみ合わず、応募できませんでした。

 

今回の改修費用は、1000万円もかかるような規模のものではなく、

病院内の改修工事担当の方々が中心となって工事を始めているところに、

必要な砂やセメント、ペンキなどの舗装、塗料などを購入する資金を集めてくれないか、というようなものでした。

 

ここからしばらく経って、シンジルの飾り付けをしている最中の12月中旬、

モンゴル事務所長が第三病院に視察に来てくださいました。

 

その折、「どんな金額でもいいから、少し手伝ってほしい」という配属先の要望をお話ししたところ、

「申請してみてください」ということになり、ボランティアに予算がついている

上限10万円までの支援、「現地業務費」を申請させてもらうことになりました。

 

 

書類作成に膨大な時間がかかりました。3月末に初めてお金をJICAからお預かりしました。

 

途中、何度も期日が延び延びになり、実際行われなかったどうしようとヒヤっとしたこともありました。

 

2016年5月中旬、突然にようやく工事が開始。

 

2016年7月1日、新しい部屋が完成しました。

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明日は、このお部屋のお披露目パーティーが開かれます。

第三病院のプール

配属先の話を少し。

 

配属先の第三病院のリハビリテーション科内には、豪華なプールが、去年新設されました。

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実際は新設、ではなく、改装だそうで、

昔は深度5ⅿほどある、飛び込みもできるような深くて、この場所全面プールだったような広い浴槽があったそうです。

このプールが作られたこと、配属されて1年たつまで知りませんでした。。

 

こんな立派なものがありながら、残念ながら、稼働していません。

今年の6月、初めて水が張られているのを見ましたが、患者さんが入っている様子はありません。

 

プールサイドには豪華なシャワーもあります。

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上は、プール側から、入り口を撮った写真です。

開いているドアの左側が男性用、右側が女性用になっています。

それぞれの部屋にきちんと鍵がついています。

看護師さんも一人常駐しています。

平日は朝から夕方まで患者さんに使用されています。

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中には、上から下まで、放射状に水が勢いよく出るシャワーがあります。

担当看護師さんと水が出ているところ。

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このシャワーを使用できるのは、ちゃんと「水治」と処方されている方のみとなっています。

 

さて、昔は、シャワー室は別にありました。

サウナ室と一緒になっていて、私が配属されてしばらくは稼働しておりましたが、

去年の夏ころにぱったりとその部屋の使用を終了したのは知っていました。

 

多分、この新設のシャワーが使えるようになったからだと、あとから知りました。

 

そして、、、この変化が、のちに私の活動に影響を及ぼしてきました。。

続く。

本日の少年少女

最近、近所の子どもたち、とくに少年が、家に帰る道々よく名前を呼んでくれます。

 

トランペットを吹いてとねだるのです。

 

でも、ここ最近吹いてあげる時間がありませんでした。

仕事の合間に、忘れ物を取りに行ったときに会ったり、

JICA事務所でお約束があったり、出かけなきゃいけないタイミングだったんです。

 

いつも「ダラー ダラー : Дараа , дараа(今度、今度)」といってかわしていたら、

「また吹いてくれるて言ったのに!」と。

「モーハイ : Муухай(悪いやつ)」呼ばわりされるようになりました。

 

今週一週間は、家族が来ていて田舎に行っていたので、そろそろ忘れられたかしらと思いましたが、今日も声をかけてくれました。

 

今日は、少女があまりにかわいく吹いてと言ってくれるので、吹くことにしました。

 

彼女にだけ、吹くような感じで”ゴヨゴヨゴッヨ”、を吹いたら、

「わーーーーーーーっ」と子供が寄ってきて、ウハウハでした。

 

そっから、また子どもたちが楽器を吹かせて吹かせて~となって、変わりばんこで吹き合い。

1歳くらいの女の子も興味を示していましたが、マウスピースの間接キス具合に?

嫌悪感を感じたのか、吹くように勧めるととっさに嫌がられました。

 

マウスピースの回し吹きって、実際どうなんでしょうねえ。。

一応、手でぬぐいながらやっているけど、一人一人にアル綿あればいいけど、ないし。。

今度はウエットティッシュ持って行こうと思います。

 

子どもたちは、大体、吹いてみて、音が出ると満足するようです。

音階などを教えるところまでは全然いきつきません。

 

ある少年は耳をベルにつけて、人に吹かせて、振動で鼓膜がビリビリかゆくなるのを堪能するようになってしまいました。

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最後に、ラピュタの「ハトと少年」を吹いてお開きにしました。

その間もずっとベルに耳つけていてかわいかった。

短い時間でしたが、とても楽しい時間でした。

 

明日はできないけど、また今度ね。とお約束してさよならしました。

 

今日の夕方は温かかったですが、ついさっき夕立がありました。

だんだん秋の迫ってきているウランバートル。

子どもたちは私が帰る10月初めのころ、外で遊んでいるのかなあ。

ナーダム休暇の過ごし方 3/3

両親と、お世話になっている同期隊員の方々と旅行に行ってまいりました。

南ゴビ、中央ゴビ県を満喫し、35℃以上だった気温が
ウランバートルに帰ってくると一気に16℃に下がり、風が冷たいのでウルトラライトダウンを着用するような気温差です。

 

さて、7月16日にバヤンウルギー県からウランバートルゆきのバスに乗ったわけですが、

15時発なので、その時間までナーダムが見れるということで、

朝9時ホテルに集合して、ナーダム会場へいきました。

 

バヤンウルギーのナーダムは、カザフ仕様なのかと期待しましたが、

ナーダムはもともとモンゴルの文化なので、モンゴル仕様な部分が多かったように思います。

ナーダムとは、モンゴル相撲、弓矢、競馬という3種目を競い合う祭典です。

 

勇んで9時に出発して、10時前に会場に着きましたが、

ナーダム会場はまだ準備中どころか、リハーサル中でした。

 

会場は、広い公園の敷地内で、遊園地が併設されていたのでナーダムが始まるまで1回1500トゥグルグの遊具に乗って遊びました。

結構怖かった。絶叫がダメな隊員も一緒に乗ってくれましたが、終わった後ぐったりしていました。

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丸いホーショール食べて休憩。

ナーダムにホーショール食べるのもモンゴル式でした。

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11時すぎてから、開会式が始まりました。あいにくの雨模様でしたが、この時は小雨。

開会式のモンゴル舞踊

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カザフの音楽

f:id:yuki12-99:20160812004401j:plain昔から

カザフ刺繍の入った近代的な着物。洋服みたいです。

帽子にも、ベストやジャケットにも入っている刺繍がカザフ刺繍です。

バイオリンの持ち方が独特なのが気になります。

他にも、馬頭琴や、ドンブラというカザフの楽器も演奏されていて、カザフの歌もありました。

 

開会式の途中で大雨にあってしまったので、雨宿りしつつ、2回目のホーショール。

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雨宿りしていたら、止みました。

 

モンゴル相撲

かつて、カザフ族の人々はモンゴル相撲を見るだけで参加できなかったが、ようやく首都の一番の大きなナーダムにカザフ族の人が参加したそうです。

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弓道

弓道は、現地の人たちもあまり見ないと言われました。「面白くないから」と。

女性も出れる競技で、高齢な方も参加していましたが、なんせ確かに地味でした。

的と、競技者が離れているから、結果がみにくい。

何せ、一緒に行った運転手とおくさまですらルールを知らないくらいでした。

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弓矢の先はこんな感じになっています。

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残念ながら、日にちの関係か、場所が遠かったのか、競馬は見れませんでした。

 

さて、路上に止めたお兄さんの車が、後続の車に埋まって取り出せなくなってしまい、

お知り合いのタクシーで、バス停まで送っていただきました。

バスはこんな感じ。

f:id:yuki12-99:20160812005815j:plain5人だったのでわたしの隣にはモンゴルの女性の方が座っていて、

60時間の道々少し寂しかったですが、こんな虹の写真を撮ったりなんだりして楽しみました。

虹の出どころみました。

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5人で行けてよかった。ありがとうございました。

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ナーダム休暇の過ごし方 2/3

タワンボグド山のふもとのゲルに2泊しました。

 

夏はアーロール(干しチーズ)を作ったり、アイラグ(馬乳酒)を作ったり

遊牧民生活を見せてくれていました。

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馬乳酒は、牛の革の中で馬の乳を撹拌して発酵させて作ります。

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去年の10月も、秋の山を楽しみに来たのですが

あいにく雪に降られてしまい2日間ゲルに引きこもりしました。

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夏のゲルの周りはこんな感じでした。

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これは夕暮れ。

ゲルキャンプの管理人さんのおうちで、夏ならではの作り立ての乳製品をごちそうしていただきました。

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真ん中のは、ボールツォグという揚げパンで、

それにウルム(牛乳を茹でた時に上にできる高脂肪分)やシャルトス(バター)、砂糖など思い思いにつけていただきます。

ちょっと柔らかい、カッテージチーズのようなビャスラグや、

できたてのアーロールなどもいただきました。

すべて、原料は牛乳です。

 

夏の間は、これらのツァガーンイデー(白い食べ物)を食べて、ビタミンを摂っているそうです。

 

もちろん、スーティツァイ(ミルクティー)もいただきました。

美味しかったです。

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夜は、星観て、流れ星が流れるたびにお願い事しました。

いっぱい流れるもんだから、お願い事のハードルもどんどん上がりました。

f:id:yuki12-99:20160806235415j:plain先輩隊員にもらったライトで、「ピカピカ」写真も撮りました。

 

山から街へ戻る途中、鷹匠さんのところへ寄ってもらいました。

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みんな腕に乗せて写真撮りました。

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秋になると、「鷹祭り」というのをやっているので、去年の10月はそれを見に来たのです。

これが鷹と鷹匠さん。

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鷹じゃなくて、鷲らしい、というウワサですが、よくわかりません。。

かっこよかったです。

外国人がたくさん集まるイベントで、観光客ばかりでした。

見ごたえあるし、お土産屋さんがいっぱい出ていて、見やすくて面白かったです。

 

 

サクサイ村というところで、ちょっと寄り道してもらって、

カザフ族の村のモスクをみました。

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こじんまりしていて、ものすごく素敵。

 

このあと、ウルギーでもモスク行きました。

大きくて、すてき。金曜日は、礼拝の日?なのか、お昼過ぎに、音楽が流れて、人がたくさん集まってきていました。

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頭に帽子、もしくはスカーフをはいて、

足は出さないように膝より長い丈のスカートかズボンを着用していなくては入れません。

 

ウルギーのザハ(市場)にも行きました。

秋も買ったけど、カザフ模様のカップ買ったり。

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市場の肉売り場には「カズ」というカザフの腸詰めが干してあります。

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カザフ族の刺繍の入った布

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アンティークのものは高いのですが、新しくミシンで作られたものは比較的安く手に入ります。

ドンブラという、カザフの2弦の楽器もかわいいのがたくさんありました。

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ザハの前にあった建物も色鮮やかでかわいい。

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秋よりも、街歩きの時間がたくさんあったので、新しいお土産屋さんたくさん発掘しました。

鷹祭りの会場でも出店していたザハの刺繍小物や、お菓子を売っているおばさん、わたしのこと覚えていてくれました。

彼女が作ったポシェット使っていたからね。

 

ああ、また長くなったので、ナーダムの話はまた次回

ナーダム休暇の過ごし方 1/3

また記事を書くのが滞り、

今日は両親がモンゴルに来るので、絶賛掃除中なのですが、とりあえずひと記事。

 

リオ五輪がはじまりましたね。

モンゴル語で、オリンピックは"Олинпийн наадам(オリンピーン ナーダム)"だそうです。

ナーダムのことを書こうとしていたので、オリンピックもナーダムなのかと感動です。

 

今回のオリンピックには205か国が参加していて、過去最多だとのことですね。

 

知り合いが今現在行っている国がたくさん出ていて、

関係なかった、全然知らなかった世界がぐっと近づいてきたなと開会式みながら感動しています。

 

南米での開催が初めてだなんて、知らなかった。

 

キラキラカラフルなブラジルの会場は、ものすごく盛り上がっているのでしょうね~

 

 

さて、今日は、モンゴルの祭典「ナーダム」時期の今年の過ごし方について振り返ります。

毎年のナーダムは7月11日~13日ですが、ASEMがウランバートルで開催され、

安倍総理を含めた各国の首脳がいらっしゃった関係で?、前後したりしたようです。

 

首都のナーダムは去年見たので

 

yuki12-99.hatenablog.com

 

今年は田舎に行きたい!!と1年前から言っておりました。

 

ウランバートル隊員であり、チャツォー(同い年)隊員でもある、

行動力のある彼女の協力により、モンゴルの最北西県「バヤンウルギー県」へ旅行してまいりました。

メンバーは、

26年度4次隊 言語聴覚士隊員

26年度4次隊 バレーボール隊員

27年度1次隊 デザイン隊員

27年度1次隊 幼児教育隊員

26年度2次隊 わたし

 

いつの間にか一番古株になりました。

 

バヤンウルギー県の県庁所在地はウルギー村です。

 

1400㎞ある道のりを、何で移動したか。

 

これです。

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ナーダム前で乗る人がたくさんいるためでしょう。これはいつものバヤンウルギー行きのバスではなく、立派なバスなのです。

60時間はかかるという、バス旅行、幸先よく始まりました。

 

道中の料理は、ツォイワンという揚げ蒸しうどんばかり食べていました。

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ここのは、麺も手作りで美味しかったです。

 

旅行日程は、

バス移動2泊3日、ウルギーで3泊(2日間ナーダム)、タワンボグド山で2泊、ウルギー1泊、バス2泊3日という6泊11日の予定でした。

 

でもこの素敵バス、目的地の手前の県で、故障によりストップ。

バスの中でひたすら寝ていたのでよくわからないのですが、2日目くらいからずっと動いたり止まったりを繰り返していたらしいです。

手前の県から、ウルギーまでほかの代理バスがピストン運送してくれたため、

最終的に70時間くらいかかり、最初のホテル泊がバス泊になりました。

素敵バスから、いつものバスへ乗り換えました。

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悪路もラクラク、ロシアバスなのですが、座席が固いし、リクライニングなし。

座席間は狭くて、足は伸ばせない席が多い。

座席のわきのひじ掛けすらなく、タイヤの上の席は足もぶらぶらで体が固定できないという、激しく乗り心地の悪いバスなのです。

一番後ろの席に座り、真ん中に座ったお兄さんは夜通し、体が前に滑って寝れずに過ごしたそうです。。

 

ウルギーについたバス停では、今回の旅のアテンドをお願いしている、運転手ワットさんがお迎えに来てくれました。

 

ナーダムの日程が変更になり、山に先に行くことになりました。

まずはホテルで休みつつ、買い物に行ったり

トルコ料理屋が多いので、素敵なレストランへいきました。

「パムッカレ レストラン」

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トルコ料理屋さんは、イスラム教の教えに従い、お酒が出ません。

そして、ここでもツォインワンは食べました。

 

ホテル。

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次の日、タワンボグド山へ向かって一日移動。

ワットさんと、その奥様と、私たち5人の計7人で山へ行きました。

 

 

山へ向かう途中、岩絵を観ました。

夏の岩絵。

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去年の10月のときの岩絵。

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次の日は馬に乗って、タワンボグド山(5連山)の中で、モンゴルで一番高い「フイテン山(万年雪山:寒い山)」を観に行きました。

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すごく天気が良かったのですが、山の前でだけ雹に振られて、

雹が雨になり結構濡れました。

でもすごく楽しかった~~~

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わたしの馬は11歳で、6頭の中で2番目に若く、ずっとマイペースで草食みまくって、水飲みまくってました。。

ほんとは、食べたり飲んだりさせちゃいけないんだけど、制止できませんでした。

 

花もいっぱいで、ものすごくきれな場所でした。

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泊まったゲルの中はこんな感じ。

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夜はカレーライス作って、次の日はドライカレーと炊き込みご飯もって山に登ってお昼たべて、夜は炊き込みご飯の残りとラーメンで暖まりました。

ワットさんと奥様は日本の炊き込みご飯がお口に合わなかったようで、食べている様子が険しすぎて面白かったです。

 

長いので、次の記事で、もう少しこのゲルキャンプの話とナーダムの話を書いていきます。