モンゴルで理学療法士

青年海外協力隊として2014年10月~2016年10月、モンゴルに派遣。その記録です。

帰国目前なのに

わたしの一番の悪いところは「めんどくさがり」なんです。

 

慣れると、どうしても楽な方に気持ちが動いて、

細やかな仕事を怠ってしまいました。

 

こういう時は、日本でもよくミスをして、ヒヤリハットやインシデントで

医療安全対策室に宛てて報告書を書いて、反省したりしておりました。

(患者の生死にかかわるような大きなものや、治療に影響するようなものではありません)

 

ちなみに、モンゴルでは、あくまで同僚が理学療法を行っている、というのが前提になっているので、

わたしの医療安全上の問題は起こりません。

同僚の安全管理には大いに疑問を持っていて、どうにか介入したかった点ですが、時間切れです。

 

脱線しましたが、事なかれ主義の結果として、いま活動に大きな負の影響があって、

わたしの大事な人工透析のリハビリテーションが、同僚にうまく引き継げないままに活動が終了してしまいました。

 

ここから、どう立ち直るか。。。

 

もう一度プレゼン資料を作るしかない。

 

私が怠ったこととは、

日本で学んだことをプレゼン資料、日本語版は完成させたにもかかわらず

モンゴル語版を作らなかったことです。

「口頭で伝えれば伝わるかな~」と軽く考えてしまったのです。

 

あれが間違いだった。。

 

ちゃんと、あの時さっさと資料を作ればよかった。

 

あと3日で帰国ですが、まだ活動は終わっておりません。気持ちの上では。

JICAに提出する帰国報告書も、

帰国報告会も終わっておりません。

 

ちなみに引っ越しの準備も帰る支度も全く終わっておりません。

 

遊びに来た先輩理学療法士隊員に、超絶掃除、片付けのお手伝をさせる始末です。

申し訳なさと、この上ないありがたさ。。

無事に帰れますように。

ウランバートル隊員送別会

モンゴルから離れるのがさみしくてセンチメンタルです。

 

モンゴルに永住したらどうだろうとか、

できるのかしらとか、ふと考えていますが、答えが出るわけもなく。

 

今日は、ウランバートル隊員みんなで送別会をしてもらいました。

仲良し同い年隊員が、私がぽろっとやりたいと言ったことを覚えててくれて、

素晴らしい行動力で実行に移してくれました!

すてきなプレゼント下さるんですって~わくわく。

 

せっかくJICAボランティアで海外に住んでんのに、日本人とつるんでるのかよ!

て、なる方もいると思うんですが

 

やはり何をやるにも、言葉がスムーズに通じて、意思疎通が図れて

そういう環境て楽だな~~~~て再確認して、

ほかの隊員なくして、わたしのボランティア生活はありえなかったです。

 

いろんな浮き沈みがあって、

日本人と話していると、モンゴル語がまた話せなくなるからいやだなあとか焦った時期もあるし

毎日会いたくて、いろんな隊員との予定が詰めつめになってた時期もありました。

 

今ようやく、程よい距離感な気もするけれど、もっと一緒に遊びたいのに、活動が詰まっていて控えざるを得ません。。

ちょっと寂しい。。

 

ウランバートル隊員でいられて、本当に幸せでした。

ウランバートル物件紹介

「書きたいことが多すぎて、でもどういえばいいのか」

 

ネタありすぎる。

モンゴルいる間にこのブログを書こう、とぼんやり思っていたのですが、

あと10日でまとめられる気がしないです。

 

同僚のうちにお邪魔して以来、3件連続お宅訪問をさせていただきました。

 

先輩隊員の大家さん。

雑談がてら、ご飯ごちそうしていただきに伺ってきました。

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肉うどん。ばかうま。
麺がおいしい!

「手作りですか?」て聞いたら、「コックの手作り」と。

ゲルキャンプを営んでいらっしゃって、従業員雇って経営なさっている日本語堪能なオユンさん。

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オユンさんのボーズ。ばかうま。

去年の旧正月に、オユンさんのキャンプでも、お宅でもたくさんいただきました。

やっぱりおいしいかったです。食べられて幸せ。

 

おうちが日本っぽいのは、日本から息子さんが生活物資を送ってくださるからみたいで、

日本の家かと錯覚しました。

 

さて、ご紹介です。

この素晴らしい大家さんのお隣のマンションの1室が現在空室でございます。

先輩隊員が帰ってしまって、大変寂しいオユンさん。

モンゴルにお住まいをお探しのアナタ。

このようなおうちはいかがですか?

 

広いリビング(壁を張り替えたのは先輩が帰る前、多分今年です)

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冷蔵庫、3口の電気コンロつきキッチン

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ベッドルーム

先輩が帰った後、ベッド新しくして、床も張り替えたそうです~

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ぼかしましたけど、写っているのはアナタの未来の大家さん。

 

風呂トイレ別!これはイチオシポイントです。

トイレ。

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風呂。2層式洗濯機もついています。

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収納もたくさんあって、ご家族で住むにももってこい!

先輩がきれいに使っていたので、とってもきれいです。

今なら、先輩の残した小物付き。

 

場所はチンギスハーン空港から、タクシーで40分、

チンギスハーン広場からバスで30分。

外傷センターから徒歩10分ほど。

デューヘーセンターバス停から、徒歩5分。

3地区にあります。

 

ご興味ある方、オユンさんともどもご連絡お待ちしています。

同僚の手料理

昨日の深夜0時に、モンゴルは23時になりました。

つまり、サマータイムが終わりました。

日本との時差は1時間になりました。

 

朝の薄暗さがつらくて苦しかった最近。

6時に起きようものなら深夜の真っ暗さでした。

これで、少し楽になります。

 

でも、あと10日で日本に帰ると

1時間の時差がまた少しつらいと思うのでしょう。

 

活動が残り1.5日になりました。

でも、やり残したことがいっぱいあるように感じられて、まだ終了できません。

 

今週は、同僚のおうちにお呼ばれしました。

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お料理上手で、どの料理も美味しかったです。ニンニクやスパイスが効いていて今まで食べたモンゴル料理の中で一番おいしかった。

ツォイワン(揚げ蒸しうどん)

ニンジンサラダ

ハイルマグ"Хайлмаг"という、乳製品をいただきました。

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スーティツァイ(ミルクティー)に溶かして飲むとほのかに甘くて美味しいです。

パンに塗っても美味しいとのことで、お土産にいただきました。

 

ウランバートルの飛び地、1時間半くらいかかる、自然豊かなところに実家がある彼女。

病院から30分ほどのところに家を買って、お母さんと息子さんと住んでいます。

去年、新しいおうちに引っ越したと聞いていました。

新しい、すてきなマンションでした。

 

PTの本までいただいて、ホクホクしながら帰ってきました。

「ゆきが使えるなら、持って行って。私はもういらないから」と。

 

わたしは彼女が大好きです。

インドで半年間研修したことがあり、外国人が外国に住むということについて理解のある彼女にどれだけ救われたかわかりません。

イライラしたことも、ものすごく笑わせてもらったこともいい思い出になっています。

最初から母のように、姉のように、寛大に接してくれました。

いつも、「どこまで本当なのかしら」と思うほど、誉め言葉をかけてくれます。

 

病院内でもいろんな人に愛されて、リハビリテーション科になくてはならない人だと思います。

元看護士さんなので、若いスタッフの健康管理も引き受けていて、わたしにとってもですが、カウンセラーのような役割をしているときもあります。

 

理学療法士の学校を卒業していませんが、もっと自信をもって治療ができるような技術と知識があったら、と思うのは私のエゴかしら、という葛藤がありました。

口ではいくつか教えたこともありますが、、もっとたくさん伝えたかったなあと思うこともあります。

心残りのうちの一つ。

スイカ2種類目

秋の陽気がいい感じの日中。

朝晩は曇りがちで、今も雲はかかっていますが、日差しが柔らかく温かです。

 

モンゴルはまだ日が長く、20時ころまで明るいです。

 

スイカの時期がまだ終わっていません。

 

ついに、セレンゲ県のスイカではなく、ホブド県のスイカを買いました。

「美味しいからホブドのスイカを食べてみなさい」と果樹栽培隊員に教えていただきました。

いつも読んでいただいてありがとうございます、たけさん。

 

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包丁を入れた後で、「あ!写真」となったので、スイカに線が入っていてすみません。。

皮が薄くて、赤い実がギッシリでした。

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よく熟れて、甘くておいしかったです。

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スイカ4、5玉くらい消費したこの夏。

もうすぐスイカも終わりでしょうかね。

買いだめしておきたい気持ちですが、

わたしがこの家に住むのもあと2週間ですので、あと1玉くらいしか食べれないかもしれません。。

 

セレンゲのスイカばっかり食べていたので、次もホブド推しでいってみます。

訪問リハビリ

トルゴイト地区には約6万人が住んでいるそうですが、

そのうち、障がい児は約150人いるそうです。

家から出られないような重い障がいのある子もいます。

親や大人はみんな仕事で出払って、兄弟も学校で、鍵をかけられて一人で家にいてオムツをあてられているようなお子さんもいるそうです。

虐待の問題も出たりします。

 

 

2015年の6月末に帰られた、大好きなソーシャルワーカーさん。

 

彼女のお仕事を一部ご紹介すると、

トルゴイト地区の、家から出られない障害のある子どもの家に行って、勉強を教えたり

ウランバートルのごみ処理場に住んでいて、学校にいけない子供たちに勉強を教える施設で絵本の読み聞かせをする方たちと活動されたり

児童虐待について、児童相談所を一緒に啓もう活動をしたり、親御さんの相談に乗ったり

ガチョルト地区にある孤児院で一緒に工作活動や勉強を教えたりしていたそうです。

 

様々な方々と繋がって、色々幅広いご活躍をされていました。

ガチョルトの孤児院は、オーストラリアの方が運営されていて、国にも訴えるような活動をなさっているそうです。

 

先輩自身は「これをやってきた!」と奢ることもなく、淡々とされていて

本当に素敵な先輩でした。

くだらないことから、楽しかったこと、モンゴルでの新しい発見など、いっぱい話聞いていただきました。

辛かった時も、何度助けていただいたかわかりません。

 

彼女と一緒に行った家のお子さんが可愛かったです。

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お靴がないて、聞いてたけれど、いざ行ったらちゃんと足首のサポートもあるような靴を発見して、この日外に出てみました。

 

外で歩く練習をしたら、近所の小さな商店まで移動できるようになって、

毎回そこまで歩く練習したんだよ、てお話聞いて嬉しかったです。

その後、彼に一度だけ病院で会ったけれど、元気かしら。

トルゴイト地区の3番役場

ソンギノハイルハン区3番ホロー役場のある、65番学校のバス停が、

Googleストリートビューでみれました。

Google マップ

47°55'12.4"N 106°47'37.7"E

バス停のあたりです。

すごい。

 

ドラゴンバスセンター、21番地区から、65番学校までの道が、工事中でした。

このため、以前より大回りするので

行かれる方はお気を付けください。

来年の6月まで工事しているそうです。

 

さて、

ソンギノハイルハン区についての情報を少し。

 

ウランバートルにある9つの区一つであり、

最大の人口と土地をもっています。

ソンギノハイルハン区の人口は全部で307,724名です。

モンゴルの人口は3,081,678名なので、

モンゴル国は広大な土地を持ちながら、全人口の1/10はソンギノハイルハン区に住んでいるという計算になります。

 

32のホロー役場があります。

ホローというのは、行政単位です。住民表の管理などをする役所が配置してあります。

第三病院のすぐ西にある、サッポロ交差点から西はすべてソンギノハイルハン区のようです。

一番地区と呼ばれる区域、ドラゴンバスセンター、

バヤンフシュー、ズーンサラー、バローンサラーという大きな地区をたくさん持っています。

 

昨日行ったトルゴイト地区は、1~5、22、26ホロー役場、を持っています。

数字がとびとびなのは、それだけ人口が徐々に増加して、ホローを付け加えたということです。

65番学校のある3番ホローの人口は、2004年時点で5000人でした。

ところが、2016年現在13000人を超え、26番ホローが3番ホロー内に新設されて新しいホローに分かれてもなお、それぞれ13000人いるそうです。

単純に12年間で人口増加が5倍ですね。

 

昨日聞いた話では、各ホローには病院が併設されていて、住民は無料で医療が受けられるそうです。

そこの看護師さんから、ソーシャルワーカーが選ばれて、

1人はソーシャルワーカーをつける決まりになったそうです。

 

トルゴイト地区のソーシャルワーカーと、地域住民に対して、

健康指導や、健康に関する啓もう活動を打診されていました。

例えば子供の手洗い、はみがき、

高齢者への運動指導などなど

 

保健師さん大活躍ですね。

 

 

ホローの病院は、家庭医のような役割で、

重症な方も、慢性病の方も、軽症な方も、田舎から出てきて受診する人も

様々な人たちが毎日たくさん来るそうです。

 

第三病院よりも、もっと地域の方々に身近な存在です。

お金がある人もない人もいて、満足な医療が受けられる人たちばかりではありません。

 

その方々の健康を守るために、ご自身たちで何をしていくべきかお伝えするようなお仕事。

素敵ですね‼‼

 

日本でも、そのようなお仕事なさっている人たち、そのようなことが大切だと考えている人たちたくさんいらっしゃいますよね。

モンゴルで、必要とされていますよ~