モンゴルで理学療法士

青年海外協力隊として2014年10月~2016年10月、モンゴルに派遣。その記録です。

理学療法学会 1日目

モンゴルの理学療法学会が6月10、11日にありました。

10日は9時から、17時まで保健スポーツ省の建物で研究発表や、座学でのセミナーが開催されました。

11日は9時30分から、配属先のうらの医科大学分校の体育館で実技セミナー開催されました。

 

学会に参加する参加費は、自費でした。35000Tgでした。

「クレジット」と呼ばれる制度が導入されていて、

モンゴルでPT(理学療法士)として資格を保持し続けるには、クレジットをためなければいけないそうなのです。そのためにモンゴルのPTたちはボランティアよりも、20000Tg多く支払っていました。

かなり高額な印象でした。しっかりしていますね。

日本で、PT協会に年会費20000円払っているのとほぼ同等の感覚です。

 

会場では、名前入りの参加証をいただきました。

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それに、学会誌、ペン、メモ用紙、セラバンドのセットがケースに入ったものをもらえました。

去年は受付が混雑してもたもたしていましたが、今年はスムーズになったとみんな話していました。

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学会誌に、発表者はアブストラクトを載せてもらえるのですが、

今回、私と同僚でやった人工透析のリハビリテーションの効果についてのケーススタディを、アブストラクトのみならず、文献として掲載してもらいました。

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しかも、筆頭著者がわたしになっていました。ほとんど書いたのは、医科大学の理学療法学科のアリューナー先生なのですが。。感謝申し上げます。

 

さて、1日目。

わたしの同僚が、朝2番手で、一緒にやっている人工透析のケーススタディについて発表してくれました。

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お昼休みの時間は、ハンバーガーを食べながら、用意してあったJICAボランティアのSTさんがメインとなって作ったSTさんの動画を流しました。

ランチョンセミナーみたいなものです。

 

動画は、Facebookの、JICAモンゴルボランティアの医学系分科会であるソロンゴの会で管理・運営しているページでも公開しておりますのでどうぞご覧いただければと思います。

 

リンク貼れなかったので、検索ワード載せます。

JICA MONGOLIA SOLONGO BULGEM

このグループで公開しております。

どうぞ、ご興味ある方、ぜひグループに参加して、過去のセミナーのスライド等も観ていただければと思います。

 

 

参加者 全員で写真撮りました。

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すごい人が集まっています。

 

モンゴルの理学療法学科を創設された第三病院の医師、

それを支えた群馬大学の教授、

今まで、たくさんの学生を教育し支えてきた、理学療法学科長、並びに先生方。

それぞれの分野、それぞれの病院で働かれている未来輝く理学療法士のみなさん

そして、JICAボランティア。

 

改めて、モンゴルの理学療法の発展への歴史のストーリーが浮かんできて、ここまで大きな会になったことに一ボランティアながら、感動します。

 

午後は学校が理学療法学科を作った時から支援していらっしゃる、群馬大学の先生方が、それぞれ発表していらっしゃいました。

 

午後15時過ぎ、JICAボランティアの先輩隊員がギランバレー症候群のケーススタディについて、モンゴル語で発表しました。

 

最後、表彰があって、同僚も、先輩隊員も表彰されていました。

ちなみに、最優秀賞は、一番初めに発表した方で、症例の写真が多くてわかりやすかった、国立母子小児病院に勤務されているPTの肩の外傷による神経障害の患者のケーススタディの発表でした。

 

ボランティアで写真撮りました。

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夜は、ダンスホールに移動して、親睦会。

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シンジルのように、盛り上げの上手なプロの宴会司会者を雇っていました。

上の写真のように、ゲームもあって、ものすごく楽しい食事会でした。

 

第三病院の医師が、「学校、各病院、群馬大学、そしてJICAボランティアも、みんな協力して、素晴らしい理学療法学会になった。ありがとう」と感涙しながら、お挨拶されていました。

群馬大学の先生からも、先輩が、モンゴル語でモンゴルのPT学会で発表されたことを「今までにない功績」だと讃えていました。

 

長くなったので、2日目については、後日書きます。