モンゴルで理学療法士

青年海外協力隊として2014年10月~2016年10月、モンゴルに派遣。その記録です。

保健スポーツ省の監査

病院機能評価のようなものが、第三病院で行われました。

 

病院機能評価というのは、

「公益財団法人 日本医療機能評価機構」

という、病院や患者さん以外の第三者機関が実施しているもので病院の組織やその機能がうまくいっているかということをチェックするものです。

 

今回、第三病院に来たのは、モンゴル国の保健スポーツ省の方々で、

5日間ほど院内を回ってチェックしていったようです。

 

病院機能評価は、前職を辞める前年度末に実施されて、ものすごく忙しかったような思い出があります。

我がリハビリテーション室では1週間前くらいからそわそわしていました。「検査が入る」と。

 

時にはわたしの出勤前から、掃除が始まっていました。

理学療法士は一人駆り出され、実習生である理学療法学科の学生たちも、掃除を手伝ってくれていました。

 

あるときは、水道横に、手拭き用の紙ナプキンと、ストックホルダーが取り付けられました。

いつの間にか、手洗い指導用紙も新しくなっているし、ごみに捨て方の指導用紙も貼ってありました。

ビフォー:BEFORE

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アフター:AFTER

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あるときは、新しくかごが購入され、消毒用のアルコール霧吹きや、ふき取りようの布がそろえられました。

下の写真は作業療法室。リハビリテーション科の各所に用意されました。

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しかし、おかしなこともありました。

わたしが手拭きのナプキンを使ったら

「ゆき、検査が入る前になくなっちゃうよ!あんまり使わないで」と言われたり。

治療後のベッドを拭いていたら

「それはベッド用のじゃないよ、機械を拭くためのやつ。ベッド用のはないから、拭かなくていいよ!」と言われたり。

おお、なんだか、一時的感がすごい。

 

きれいになって、清潔にも気を使うのは素晴らしいことですが、一時でなく、

これからも続けていきたいです。

 

そのためには、消耗品の補充が必要なわけですが、今回の備品は、同僚たちのポケットマネーから出たみたいなんです。

 

「検査のため」になら、ここまで頑張れる。

今回の状態がモンゴルの基準を満たすということはなんとなくわかったので、いい機会でした。

みんな、5Sと感染対策に対する意識はあります。