1月終わりの土曜日、お休みの日にもかかわらず、熱心な理学療法士対象のセミナーがありました。
セミナーは、毎月開催されています。
第三病院の裏側にある、医療科学大学(正式名称か微妙です、すみません)の理学療法学科にて、理学療法士の卒後教育の一環として行われています。
今回は、JOCVが講義を2コマ担当していました。
リウマチの作業療法(OT)と失語症の言語聴覚療法(ST)についての講義。
OTさんは、ドルノド県チョイバルサンから、先のソロンゴの会に合わせて上京しているタイミングでセミナーをやってくださいました。
STさんは、ウランバートルの国立リハビリテーションセンターで活動されていて、モンゴルで唯一のSTさんです。
リウマチの患者さんは、第三病院ではまれで、これまで1,2人しかみていません。
しかし、寒い地方に多いといわれていて、たぶんモンゴルにもたくさんのリウマチ患者さんがいると思われます。
リウマチは完治することのない疾患で関節の機能障害の著しい障害が、日常生活を送るために必要な動作(ADL)の障害も引きおこします。
リウマチの病気の理解に必要な、ステインブロッカーの病期分類や機能障害分類について
外科治療、薬物治療、リハビリテーション
について
評価の方法、
治療
自立した生活を助けて、障害の悪化を防いでくれる自助具や装具について教えてくださいました。
そのあと、STさんが失語症についての講義を。
失語症とは、「高次脳機能障害」の一つで
脳卒中などで、主に左側の脳が損傷されたときに起こります。
失語症と、構音障害の違い
失語症の病態
脳の損傷部位と失語症の病態の特徴
障害それぞれにおけるリハビリテーションの工夫などを教えてくださいました。
モンゴル語を話すことは、言語障害のある人と同じ感覚だと感じることが多々あります。
STさん自身も、患者さんと治療をしているのか、患者通しで話しているような気持になることがあると話してくださっていました。
STさんというお仕事を母国語以外で行うことは本当にすごいことだなあと改めて感じました。
それとともに、モンゴルの方がこのセミナーを通して学んだことを、モンゴルの患者さんに実践していってほしいと話していました。
STさんがいないモンゴルで、STのことを実践する役割も、若いPTたちが担ってくれるといいなと思いました。