モンゴルで理学療法士

青年海外協力隊として2014年10月~2016年10月、モンゴルに派遣。その記録です。

ウランバートル物件紹介

「書きたいことが多すぎて、でもどういえばいいのか」

 

ネタありすぎる。

モンゴルいる間にこのブログを書こう、とぼんやり思っていたのですが、

あと10日でまとめられる気がしないです。

 

同僚のうちにお邪魔して以来、3件連続お宅訪問をさせていただきました。

 

先輩隊員の大家さん。

雑談がてら、ご飯ごちそうしていただきに伺ってきました。

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肉うどん。ばかうま。
麺がおいしい!

「手作りですか?」て聞いたら、「コックの手作り」と。

ゲルキャンプを営んでいらっしゃって、従業員雇って経営なさっている日本語堪能なオユンさん。

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オユンさんのボーズ。ばかうま。

去年の旧正月に、オユンさんのキャンプでも、お宅でもたくさんいただきました。

やっぱりおいしいかったです。食べられて幸せ。

 

おうちが日本っぽいのは、日本から息子さんが生活物資を送ってくださるからみたいで、

日本の家かと錯覚しました。

 

さて、ご紹介です。

この素晴らしい大家さんのお隣のマンションの1室が現在空室でございます。

先輩隊員が帰ってしまって、大変寂しいオユンさん。

モンゴルにお住まいをお探しのアナタ。

このようなおうちはいかがですか?

 

広いリビング(壁を張り替えたのは先輩が帰る前、多分今年です)

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冷蔵庫、3口の電気コンロつきキッチン

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ベッドルーム

先輩が帰った後、ベッド新しくして、床も張り替えたそうです~

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ぼかしましたけど、写っているのはアナタの未来の大家さん。

 

風呂トイレ別!これはイチオシポイントです。

トイレ。

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風呂。2層式洗濯機もついています。

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収納もたくさんあって、ご家族で住むにももってこい!

先輩がきれいに使っていたので、とってもきれいです。

今なら、先輩の残した小物付き。

 

場所はチンギスハーン空港から、タクシーで40分、

チンギスハーン広場からバスで30分。

外傷センターから徒歩10分ほど。

デューヘーセンターバス停から、徒歩5分。

3地区にあります。

 

ご興味ある方、オユンさんともどもご連絡お待ちしています。

同僚の手料理

昨日の深夜0時に、モンゴルは23時になりました。

つまり、サマータイムが終わりました。

日本との時差は1時間になりました。

 

朝の薄暗さがつらくて苦しかった最近。

6時に起きようものなら深夜の真っ暗さでした。

これで、少し楽になります。

 

でも、あと10日で日本に帰ると

1時間の時差がまた少しつらいと思うのでしょう。

 

活動が残り1.5日になりました。

でも、やり残したことがいっぱいあるように感じられて、まだ終了できません。

 

今週は、同僚のおうちにお呼ばれしました。

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お料理上手で、どの料理も美味しかったです。ニンニクやスパイスが効いていて今まで食べたモンゴル料理の中で一番おいしかった。

ツォイワン(揚げ蒸しうどん)

ニンジンサラダ

ハイルマグ"Хайлмаг"という、乳製品をいただきました。

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スーティツァイ(ミルクティー)に溶かして飲むとほのかに甘くて美味しいです。

パンに塗っても美味しいとのことで、お土産にいただきました。

 

ウランバートルの飛び地、1時間半くらいかかる、自然豊かなところに実家がある彼女。

病院から30分ほどのところに家を買って、お母さんと息子さんと住んでいます。

去年、新しいおうちに引っ越したと聞いていました。

新しい、すてきなマンションでした。

 

PTの本までいただいて、ホクホクしながら帰ってきました。

「ゆきが使えるなら、持って行って。私はもういらないから」と。

 

わたしは彼女が大好きです。

インドで半年間研修したことがあり、外国人が外国に住むということについて理解のある彼女にどれだけ救われたかわかりません。

イライラしたことも、ものすごく笑わせてもらったこともいい思い出になっています。

最初から母のように、姉のように、寛大に接してくれました。

いつも、「どこまで本当なのかしら」と思うほど、誉め言葉をかけてくれます。

 

病院内でもいろんな人に愛されて、リハビリテーション科になくてはならない人だと思います。

元看護士さんなので、若いスタッフの健康管理も引き受けていて、わたしにとってもですが、カウンセラーのような役割をしているときもあります。

 

理学療法士の学校を卒業していませんが、もっと自信をもって治療ができるような技術と知識があったら、と思うのは私のエゴかしら、という葛藤がありました。

口ではいくつか教えたこともありますが、、もっとたくさん伝えたかったなあと思うこともあります。

心残りのうちの一つ。

スイカ2種類目

秋の陽気がいい感じの日中。

朝晩は曇りがちで、今も雲はかかっていますが、日差しが柔らかく温かです。

 

モンゴルはまだ日が長く、20時ころまで明るいです。

 

スイカの時期がまだ終わっていません。

 

ついに、セレンゲ県のスイカではなく、ホブド県のスイカを買いました。

「美味しいからホブドのスイカを食べてみなさい」と果樹栽培隊員に教えていただきました。

いつも読んでいただいてありがとうございます、たけさん。

 

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包丁を入れた後で、「あ!写真」となったので、スイカに線が入っていてすみません。。

皮が薄くて、赤い実がギッシリでした。

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よく熟れて、甘くておいしかったです。

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スイカ4、5玉くらい消費したこの夏。

もうすぐスイカも終わりでしょうかね。

買いだめしておきたい気持ちですが、

わたしがこの家に住むのもあと2週間ですので、あと1玉くらいしか食べれないかもしれません。。

 

セレンゲのスイカばっかり食べていたので、次もホブド推しでいってみます。

訪問リハビリ

トルゴイト地区には約6万人が住んでいるそうですが、

そのうち、障がい児は約150人いるそうです。

家から出られないような重い障がいのある子もいます。

親や大人はみんな仕事で出払って、兄弟も学校で、鍵をかけられて一人で家にいてオムツをあてられているようなお子さんもいるそうです。

虐待の問題も出たりします。

 

 

2015年の6月末に帰られた、大好きなソーシャルワーカーさん。

 

彼女のお仕事を一部ご紹介すると、

トルゴイト地区の、家から出られない障害のある子どもの家に行って、勉強を教えたり

ウランバートルのごみ処理場に住んでいて、学校にいけない子供たちに勉強を教える施設で絵本の読み聞かせをする方たちと活動されたり

児童虐待について、児童相談所を一緒に啓もう活動をしたり、親御さんの相談に乗ったり

ガチョルト地区にある孤児院で一緒に工作活動や勉強を教えたりしていたそうです。

 

様々な方々と繋がって、色々幅広いご活躍をされていました。

ガチョルトの孤児院は、オーストラリアの方が運営されていて、国にも訴えるような活動をなさっているそうです。

 

先輩自身は「これをやってきた!」と奢ることもなく、淡々とされていて

本当に素敵な先輩でした。

くだらないことから、楽しかったこと、モンゴルでの新しい発見など、いっぱい話聞いていただきました。

辛かった時も、何度助けていただいたかわかりません。

 

彼女と一緒に行った家のお子さんが可愛かったです。

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お靴がないて、聞いてたけれど、いざ行ったらちゃんと足首のサポートもあるような靴を発見して、この日外に出てみました。

 

外で歩く練習をしたら、近所の小さな商店まで移動できるようになって、

毎回そこまで歩く練習したんだよ、てお話聞いて嬉しかったです。

その後、彼に一度だけ病院で会ったけれど、元気かしら。

トルゴイト地区の3番役場

ソンギノハイルハン区3番ホロー役場のある、65番学校のバス停が、

Googleストリートビューでみれました。

Google マップ

47°55'12.4"N 106°47'37.7"E

バス停のあたりです。

すごい。

 

ドラゴンバスセンター、21番地区から、65番学校までの道が、工事中でした。

このため、以前より大回りするので

行かれる方はお気を付けください。

来年の6月まで工事しているそうです。

 

さて、

ソンギノハイルハン区についての情報を少し。

 

ウランバートルにある9つの区一つであり、

最大の人口と土地をもっています。

ソンギノハイルハン区の人口は全部で307,724名です。

モンゴルの人口は3,081,678名なので、

モンゴル国は広大な土地を持ちながら、全人口の1/10はソンギノハイルハン区に住んでいるという計算になります。

 

32のホロー役場があります。

ホローというのは、行政単位です。住民表の管理などをする役所が配置してあります。

第三病院のすぐ西にある、サッポロ交差点から西はすべてソンギノハイルハン区のようです。

一番地区と呼ばれる区域、ドラゴンバスセンター、

バヤンフシュー、ズーンサラー、バローンサラーという大きな地区をたくさん持っています。

 

昨日行ったトルゴイト地区は、1~5、22、26ホロー役場、を持っています。

数字がとびとびなのは、それだけ人口が徐々に増加して、ホローを付け加えたということです。

65番学校のある3番ホローの人口は、2004年時点で5000人でした。

ところが、2016年現在13000人を超え、26番ホローが3番ホロー内に新設されて新しいホローに分かれてもなお、それぞれ13000人いるそうです。

単純に12年間で人口増加が5倍ですね。

 

昨日聞いた話では、各ホローには病院が併設されていて、住民は無料で医療が受けられるそうです。

そこの看護師さんから、ソーシャルワーカーが選ばれて、

1人はソーシャルワーカーをつける決まりになったそうです。

 

トルゴイト地区のソーシャルワーカーと、地域住民に対して、

健康指導や、健康に関する啓もう活動を打診されていました。

例えば子供の手洗い、はみがき、

高齢者への運動指導などなど

 

保健師さん大活躍ですね。

 

 

ホローの病院は、家庭医のような役割で、

重症な方も、慢性病の方も、軽症な方も、田舎から出てきて受診する人も

様々な人たちが毎日たくさん来るそうです。

 

第三病院よりも、もっと地域の方々に身近な存在です。

お金がある人もない人もいて、満足な医療が受けられる人たちばかりではありません。

 

その方々の健康を守るために、ご自身たちで何をしていくべきかお伝えするようなお仕事。

素敵ですね‼‼

 

日本でも、そのようなお仕事なさっている人たち、そのようなことが大切だと考えている人たちたくさんいらっしゃいますよね。

モンゴルで、必要とされていますよ~

ゲル地区

4月に健康祭りをやったソンギノハイルハン区トルゴイト地区のホロー役場に

後輩隊員と引き継ぎのために訪問させていただきました。

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yuki12-99.hatenablog.com

 

一緒に行ってくださって、今年4月の健康祭りでも通訳してくださったサラさん、ありがとうございました。

彼女のおかげでたいへんスムーズに引き継ぎができました。

 

来年も安泰だ~

ずっと続いてきた、先輩隊員のソンギノハイルハン区でのソーシャルワーカーの活動が、

今後さらに発展していく予感にドキドキしました。

 

帰国報告会を聞いて、帰ってしまうのが惜しくて泣いたのは後にも先にも

ソーシャルワーカーとしてこの区役所で活動されていた方のみです。

プライベートなことでも本当に本当にお世話になって、 

体調が悪い時にも、いつも優しい言葉をかけてくださって、大大大好きな先輩でした。

 

一緒に、発達障害のお子さんのおうちに勉強と体操を教えに行ったのは忘れません。

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街の様子。

 

モンゴルの民族は、遊牧民か、そうじゃないかではなく、3つの区分に分けられるそうです。

 

・ウランバートルの都会の高層ビル群に住む、お金持ちの人たち

・貧困の人も、立派な家も入り混じる、田舎から出てきた人たちも多く住むゲル地区

・都心からは離れたところに住む遊牧民

 

ゲル地区の暮らしは、本当に根気が必要で、生活用水を汲むのも一苦労、

人も多くて、2日もかけて子どもが並んで水を汲んで来たり、

学校までも非常に遠いところを通ったり、

職場まで遠かったり、バスが止まってしまうという理由で都心での就職難であったりという不遇の人たちがいたそうです。

 

今はかなり環境改善されているそうですが、

「ゲル地区」ということがアイデンティティになり

「負けるものか!」という精神で、必死に頑張れる人達が多くいるそうです。

 

都心の素敵なビル群に、借金をして暮らすよりも、

緑がすぐ近くにあり、土を踏んで暮らす、という当たり前のゲルの暮らしが素晴らしい。

こういうことを伝えていきたい、と語るサラさん。

 

モンゴルのいいところをまた一つ聞きました。

MPTAの世界理学療法の日

モンゴル理学療法士協会(MPTA)の世界理学療法の日の過ごし方についてです。

 

去年はウランバートル市ナライハ区の休暇村に行って、

みんなでアリヒを飲んだり、ホルホグを食べたり、

ゲームをしたり踊ったり、朝から晩まで遊びました。

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ホルホグできたところ。

 

7月に帰ってしまった先輩隊員も去年は一緒でした。

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朝早くて、すでに寝てる。

あー、懐かしい。。

集合写真

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今年はお二人がいなかったのですが、「一人でもいい?」と聞いたら「もちろん!」と言ってくれたので参加しました。

 

ウランバートル内のレストランでした。

参加者のカザフ族の姉妹のダンス

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椅子取りゲーム

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参加させてもらったけど、一番最初に負けました。

 

学校の先生たちによるスイカ早食いゲーム

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参加者みんなで集合写真

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モンゴル理学療法士協会は、モンゴル唯一の理学療法士養成校の先生と、

その卒業生がほとんどの構成員です。

全部で110名ほどいます。

 

ある先生は「みんなの健康と、活躍を祈っています。ストレスを貯めないでね。ここにいる皆さんが素晴らしい人たちです。」と激励していました。

 

今年は一人で参加したわたしに、声をかけてくれる顔見知りの卒業生たち。

モンゴルPT「ゆき、今年は一人で来たんだね」

わたし「一人じゃないよ、モンゴルにはほかに3人の理学療法士がいるよ・・・」

と説明するの遮って

モンゴルPT「もちろん、一人じゃないよ!僕たちみんな、仲間だよ。来てくれて嬉しいよ。ありがとう」

と言ってくれました。

嬉しいこと言ってくれるじゃないの。。

 

先生をはじめ、たくさんの方に温かい言葉をかけていただいて、

同僚も一緒に写真撮ったり、同窓生を紹介してくれたりして、

一人でしたが、楽しく過ごさせていただきました。

 

2年間一緒に働いてきた、

実習生としていろいろ質問してきてくれた、

日本語で話しかけてくれた、

私たちの卒後教育のセミナーを聞いてくれた、

学会のセミナーに参加してくれた、

私たちを応援してくれた、

モンゴルの理学療法士の皆さまに、心より感謝を申し上げます。

 

私からも、協会の皆さまのご健康と、今後の発展をお祈りしております。